おほもと Oomoto

遺伝子組み換え食品って何?

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1998年1月〜1999年1月、大本の青年信徒向け機関誌「まつごころ」誌に連載されたものをもとに作成しています。
大本の教えから見た遺伝子組み換え問題を解りやすく解説しています。皆さまのご意見も募集しています。

10. 正食のすすめ〜全部食

正食の四原則、今回で全て出そろいます。正食の最初のところでもお話ししましたが、私たちには正しい食のあり方がきちんと示されているのです。小さなところからでもいいですから、すぐに実行に移しましょう。さて、今年の一月に遺伝子組み換え作物についてのお話を始めて、もう一年が経とうとしています(ちょっと気が早いか…)。この間、同問題をとりまく環境に、少し変化がでてきましたので、後半から次号にかけて、そのお話をさせていただくことにします。

 全部食

食品の一部だけを食べずに、その食品の全部を食べることを言います。
出口澄子二代総裁は「天の恩土のめぐみに生まれたる菜の葉一枚無駄に捨てまじ」と諭されました。また「サツマイモを食べて、胸のやけるのは皮を放して食べないからである。蒸し芋は、皮ごと今一度焼いて、それを食べればおいしくもあり、胸やけもしないものである」と示されています。果物類にはその皮の部分に栄養素が多いことは、すでにご存じのことであると思いますが、現在は残留農薬やポストハーベスト(収穫後搬送時に虫が付かないように、また、腐らないように振りかける農薬)の問題もあり、特に輸入物は皮ごと食べられないことが残念です。果物を剥いて食べるときは、できるだけ薄く、皮だけ剥ぐようにがんばりましょう。野菜や穀物はきれいに洗って、皮ごと食べましょう(国産の有機無農薬ものなら、まあ、安心です)。
一昔前は、大根など白い部分しか売ってなかったのですが、最近では大昔のように緑色の葉っぱを付けたまま売っていますね。なぜだかわからない人、おかあさんに聞いてみましょう。まあ、昨今のグルメブーム以降、「本物志向」の影響で大根の葉っぱが見直されたからなのでしょうが、それでも! 大根の葉っぱは非常に使い勝手が良く、何にでも変身する台所の陰のスーパースターなのです(私は結構好きなもので、ちょっと力が入ってしまった)。
秋はサンマのおいしい季節ですが、ひょっとして皆さん、もっとも栄養のあるところを残してはいませんか? そうです、魚のおなかの部分はビタミンが豊富なのです。え〜っと…たしかにちょっと「苦い!」かもしれません。これは難しそうだぞ、と思う方はおかあさんにお願いして「すだち」をたっぷりかけてみてください。そこにおしょうゆをチョットかけ、身の部分と一緒に食べてみると…「お〜っ! これが大人の味か〜っ」と、きっとおいしく食べることができるでしょう。私も若い頃は、サンマなどの魚は身の部分だけ食べるモノと思っていたのですが、こうやって食べる方法を知ってからはすっかり病みつきです。そのときに大人になったのか…?
さて、小さい魚などは頭も骨も全部食べましょう。意地になって鯛の頭も食べてやる…と骨は硬すぎます、ご注意を! と言うわけで、魚の頭や骨にはカルシウムがあり、内臓にはビタミンが多く含まれています。小魚類は丸ごと食べるか、すり鉢ですって食べる、また、干し魚は粉にして食べればよい、と説かれています。贅沢を思わず、天地のお恵みに感謝しつつ、全部食を実行することは、科学的見地からも栄養食となっているのです。

 自然食

さて、本来、食品は自然なものであるわけで、正食の四原則としてことさらに「自然食」と協調するということは、いかに「不自然食品」が多いかを示しているのではないでしょうか。ここで言う自然食は、食品の加工・調理に留意し、加工を少なくすることですから、生野菜を食べることは、手っ取り早い自然食となるわけです。
しかし、なんでも生のままで取ればいいのではありません。加熱し、調理することによって、その自然の持ち味を一段と生かし、味わいよくするところに、調理の目的があると言えるでしょう。新鮮な材料を、心をこめて手際よく(原型を損ねないように)料理すれば、そして、安くて早くて親切ならば、ご家庭でも最高の「懐石料理」が楽しめます。要するに、自然食は自然の味、自然の栄養素…持ち味をいかし、発現して食べることです。材料に応じた加工の方法については、皆さんのおかあさん、おばあさんがよくご存じのことと思います。こう言った点については、どんどん「おねだり」してもいいのではないでしょうか…と思いますが、いかがでしょう、おかあさん?

 美男子新情報

さて、一年間(1998年)の総括の前に、ここ数カ月の遺伝子組み換え作物問題に関するちょっと前の情報と、最新情報を紹介します。遠い昔の話…ではありません。これから先のお話は、非常に大事なことです。ちょいと難しくなりそうですが、がんばってください。
まずは明るい話題から。

1:農林水産省が「原則的に表示する」方向で表示案を公開!

とにかく、まず「組み換え使ってま〜す」という表示をしてほしい、という請願運動を、大本・人類愛善会ほか多くの個人、団体が行ってきました。そして、腰の重かった農水省が、ついにその腰を上げようとしています。食品表示問題懇談会第十一回会議(八月二十七日)において、事務局から初めて具体的な表示案が提示されました。現在、農水省は提示案への一般からの意見を募集中で、これまで全く光の見えなかった表示問題に、一筋の光が射してきたようです。また、農水省に次いで、厚生省も現行の食品表示に遺伝子組み換え関連の表示について、検討の余地ありと、これまでになく前向きになりつつあります(が、いつまでもグズグズしている厚生省は無視しても良いくらい、農水省の表示はすばらしいモノです)。
食に関する意識が一般的にあがったことによって、第一段階クリアーは近い 今後、よりいっそう表示義務化に向けての請願運動、情報公開が期待されます。
さて次に、暗〜い話題…

2:ロボコップ、プレデター、もう一つ有名な… ターミネーターについて

シュワルツェネガーの映画の話ではありません。遺伝子組み換えのお話です。おっと、これはちょっと説明が必要そうですので、次回にまわしましょう。
暗いまま終わるのも何ですから、明るいのをもう一つ。

3:学校給食で遺伝子モノをさける動き

現在、全国の三千数百ある地方自治体のほぼ三分の一が、 表示を求める請願を国及び関係省庁に提出しています。と言うことは、請願を採択した地方自治体の学校給食は、何とかできるということです。国の態度がはっきりするには「外圧」もあるわけで、スローペースの可能性もありますが、地方自治体は地方の自治を行うわけで、市ぐるみで「疑わしい食品を排除」することもできるわけです。と言うことで、神奈川県の一部の市をはじめとして、いくつかの都市で、組み換えモノでない原料を使っての学校給食が行われ始めました。皆さんの学校はどうですか?
次回は、ターミネーター技術についてお話しします。


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