おほもと Oomoto

大本 教義に見る 脳死・臓器移植

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霊魂と脳の関係

このように心臓の鼓動は霊魂をつなぐ命脈で、この鼓動がまったくやむまで霊魂は肉体を離脱しないとのべると、次のような質問を受けることがある。「人工心臓をつけた場合、心臓の動きは止まることがないが、その場合、人は永遠に死なないのか」と。

わが国の神社のご神体には鏡、剣、石などが多いが、それは神霊が無機物にも宿るからである。これと同じように無機物の人工臓器にも人の霊魂は宿るのである。では人工心臓を着装し心拍が永遠につづいた場合、人はいつまでも生きていられるかというと、それは不可能である。

なぜなら、人の霊魂は心臓とつながっているのみでなく、全身の各臓器・各細胞に遍満しているため、心臓以外の重要な臓器が機能しなくなると霊魂は肉体を維持できなくなり、人工心臓は動いても霊魂は全身から離脱し、霊界に復帰してしまう。

今日の科学では、人間の知性、感情、意思は脳、とくに大脳(新皮質)から生じるとしている。脳がこうした精神活動をつかさどるのは周知のことであるが、脳の各部位にこのような機能を起こさせているのは何であろうか。それは身体に内在する霊魂であって、霊魂が知性、感情、意思などをもっているのである。脳はその霊魂と結びつき、その現界的働きを忠実に務めているにすぎない。脳の機能死は、人間から現界的な知性、感情、意思を含む意識や運動の機能を喪失させるので個体死とみられやすいが、心拍のつづく体内にある霊魂はその機能を喪失せず、なお知性、感情、意思の人格をもって存在するのである。

したがって信じ難いことであろうが、こうした脳死段階での心臓移植は、ドナーの霊魂までもレシピエントに移植してしまうことが多く、一九八八年に心肺同時移植をしたアメリカのクレア・シルヴィア女史の『記憶する心臓――ある心臓移植患者の手記』(角川書店刊)には、ドナーの性格、嗜好、記憶までがレシピエントに移植された事実が克明に記されている。女史は「臓器移植をうけたことによって、ドナーの魂までも譲りうけたことになる」という。他にも同様の書に、精神神経免疫学者、ポール・ピアソール博士の『心臓の暗号』(角川書店刊)がある。

心臓はことさらに霊魂との関係が強く、心臓移植の場合、多くはこのようにドナーの霊魂までも移植するのである。移植後にドナーの霊魂はレシピエント中で共生する場合も、また怨念をもって苦しめる場合もあるであろうが、いずれにしてもその霊魂は霊界に直ちに復活することができず地上を彷徨うことになる。とくに本人の承諾なしに臓器摘出を行う場合などは、その怨念の度はより深くなると思われる。

なお霊魂と心臓や脳の関係は、生物学的にもみることができる。すなわち、人が母親の胎内で胚子と呼ばれていた時期、すなわち受精後第三週目に入った十八〜十九日ころに心臓原基が形成され拍動をはじめる。これに対し脳の原基はそれより遅れ、第五週目に入った三十二日ころ形成されるという。この事実からも、心臓は脳よりも先に生命と深いかかわりをもち、より根源的なつながりがあるということができる。


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