このたび、開教120年記念出版として、聖師さまの回顧歌集(全五巻)を復刊させていただく運びとなりました。
聖師さまの回顧歌一万余首が収録されており、聖師さまのご半生、大本入りなどが詠まれている非常に貴重な歌集です。
30年前(昭和51年)に一度復刊(のちに絶版)されたものの、今回、開教120年記念事業「教典・教書の整備」の一環として、装いを新たに刊行します。
新修版『故山の夢』(第1歌集) 平成18年8月7日(瑞生大祭)刊行
新修版『霧の海』 (第2歌集) 平成18年9月8日 刊行
9月8日、開教120年記念出版、聖師さま回顧歌集の第2歌集として、新修版『霧の海』を刊行いたしました。
この回顧歌集は、大正5年「神島開き」までの大本歴史を聖師さまご自身が詠まれているものです。今回の『霧の海』は『故山の夢』(第1歌集)の続編で、明治31年の高熊山ご修行で見聞された長生殿や月照山の様子、小幡神社でのご修行など、『霊界物語』には発表されていない神秘も多く詠まれています。また綾の聖地を訪ねられ、開祖さまと初めて会見された場面も詠まれています。
新修版『青 嵐』 (第3歌集) 平成18年10月8日 刊行
新修版『浪の音』 (第4歌集) 平成18年11月 刊行
新修版『百千鳥』 (第5歌集) 平成18年12月 刊行
定価 各巻1,995円(本体価格1,900円+税、送料別)
「新修版」の主な特長
(1)昭和6、7年刊行の初版本を底本とし、「原本尊重」に最大限努めています。
(2)短歌の配置を工夫し、復刊本では500ページ以上あったものを新修版では300ページ台におさめ、読みやすくしています。
(3)口絵写真を一部追加したほか、歌集内容に関わりのある地図や略年譜などを新たに付けています。
大本総長 廣 瀬 靜 水
このたび、開教120年記念出版として、30年来絶版となっておりました聖師さまの回顧歌集を、再び「新修・自叙回顧歌集」(全五巻)として、天声社より刊行することとなりました。
教団は「開教120年記念事業」の一環として、一般読者を対象とする大本教典、教書の現代版化計画を進めています。それと同時に、大本信徒が大本のみ教えを広く学び、後世に永く伝えさせていただくことを目的として、現在、絶版あるいは未整備のままになっております開祖、聖師、歴代教主・教主補さま方のご著書を新たに編纂、刊行する計画を進め、このたびの回顧歌集はその最初の刊行となります。
この回顧歌集は昭和6年、聖師さまのご還暦を期に刊行されたものであり、聖師さまのご半生が、第三者による伝聞でなく、聖師さま自らの回顧歌によってまとめられた非常に貴重な歌集であります。
聖師さまは明治4年旧7月12日、現在の亀岡市曽我部町穴太の地で、貧しい小作農のご長男としてお生まれになり、喜三郎としての多情多感な青春時代を経て、明治31年旧2月9日、数え28のときに高熊山にご入山になりました(第1歌集『故山の夢』、第2歌集『霧の海』)。このときの入山修行が一大転機となり、ご神霊の導きのままに綾部の大本を訪ね、開祖さまとの歴史的な邂逅〔かいこう〕を通して、翌明治32年、大本に入られました(第3歌集『青嵐』)。
しかしその後の10年間、聖師さまは筆舌に尽くせないご苦難を味わわれています(第4歌集『浪の音』、第5歌集『百千鳥』)。わけても明治38年からの5年は、聖師さまのお言葉に「明治38年は吾35歳の年にして最大困苦を嘗〔な〕めたりしが、今日の大本は此時に於て発芽せりと言ふべし」(『百千鳥』)とありますように、開祖と聖師、両教祖による大本の厳瑞の道統が確立するまでの、神代からの深いご因縁にもとづく神霊的たたかいの中で、非常にご苦労の多い実地の型をなさいました。
本年、大本は大正5年の「神島開き」から満90年を迎えました。ご承知のとおり、このときの「神島開き」において、聖師さまの「天のみろくさま」としてのご神格が初めて明らかにされ、以降、大本は、丹波の大本から、日本の、そして世界の大本へと飛躍発展することになりました。
このたびの回顧歌集はその「神島開き」を迎えるまでの前史にあたります。そのため今日の時代から見ると、聖師さまに対する周囲の無理解や誤解、すさまじい迫害の様子に隔世の感を覚えるものですが、しかし、当時はそれがやむをえない状況にあり、その非を責めることは、聖師さまのご本意でもありません。いなむしろ、当時の先人方の多くは「神島開き」ののちに聖師さまのご神格を深く悟り、大本の神さまに主一無適の誠の信仰をささげて、大本発展の礎となられましたことに、今日に生きる私たちは多くを学ぶものであります。
回顧歌集全5巻には1万余首もの歌が収録されています。その一首一首に、大本草創期の歴史が、鮮明に、何の虚飾もなくありのままに、聖師さまらしい楽天的なユーモアをもって歌いあげられており、百年前の出来事があたかも昨日のことのように、生きいきと甦ってまいります。
また、聖師さまが「霊界物語の拾遺」と述べられています通り、この回顧歌集には『霊界物語』には発表されなかった霊界探検の神秘的光景も数多く詠まれています。その意味におきましてもこの歌集は『霊界物語』の「副読本」いわば「準教典」ともいえるもので、私たちは素直な気持ちで拝読し、それぞれにご神徳をいただきたいものであります。
昭和23年1月19日、聖師さまは数え77を天寿として、地上における波瀾万丈のご生涯を終えられました。爾来58年、時代は21世紀となり、聖師さまのみ名は「世界の出口王仁三郎」として、関心と注目を集める時代を迎えております。
その聖師さまが、昭和の初め、最もご多忙をきわめるなか、大本はじまりの真実の歴史を後世に残されんとして、一万余首を心血を注いでお詠みくださいました。私たちは本歌集を通して、若き日のご聖苦をお偲び申し上げますとともに、神のみ使いとして、幾多の困難を乗り越え、その後の大正、昭和にいたる空前の歴史的動乱期を、みろくの世実現のために、神さまのみ旨のままに全身全霊を捧げられた聖師さまのお姿に、神ならわせていただきたいと願ってやみません。
平成18年8月7日
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