おほもと Oomoto

大本の近年の主張〜声明、見解、要望書

  1. グローバル
  2. > 日本語ホームページ
  3. > 見解・声明

万能細胞国産化計画に反対 --- 作製の不承認求め、文部科学大臣に要望書提出

大本は生命倫理問題に対し、日本宗教の中では顕著な活動を展開しているが11月16日、京都大学再生医科学研究所による日本初のヒトES細胞(万能細胞)国産化計画を国が承認しないよう、遠山敦子文部科学大臣宛に「要望書」(下欄に掲載)を提出した。同研究所は本年6月、中辻憲夫教授らの研究グループが凍結受精卵を用いたヒトES細胞作製計画を発表、市民団体などからも反対の声があがっていたが、11月4日、同研究所「ヒト幹細胞に関する倫理委員会」(委員長・星野一正京大名誉教授)がこの作製計画を承認したことが、全国各紙に一斉に報じられた。 なお同文を、総合科学技術会議議長(小泉純一郎内閣総理大臣)・議員、関係大臣、生命倫理専門調査会会長・専門委員、科学技術学術審議会・生命倫理安全部会部会長・部会委員、京都大学再生医科学研究所「ヒト幹細胞に関する倫理委員会」委員長・委員、同研究所所長及び研究グループ責任者・中辻憲夫教授にも同日、送付した。

平成13年11月16日

文部科学大臣
遠 山 敦 子 様

京都府亀岡市荒塚町内丸1番地
宗教法人 大   本
代表役員 島本 邦彦

京大再生医科研「ヒトES細胞作製計画」不承認を求める要望書

京都大学再生医科学研究所「ヒト幹細胞に関する倫理委員会」は11月4日、同研究所による国内初のヒトES細胞作製計画を承認したが、この計画は、命の萌芽である受精卵の破壊、操作を前提とした命を軽んじる非人道的研究であり、社会に与える悪影響が大きい。また公費支出を伴うにもかかわらず国民への〈説明責任〉も果たされていない。文部科学大臣におかれてはこの計画を承認されないよう、本教団として強く要望するものである。

[要望理由]

今日日本では、かけがえのない命を命とも思わないような幼児虐待や殺人事件が頻発しているが、研究者によるこれら受精卵破壊研究も“弱者の命を意図的に断つ”という意味で本質的に同様であり、どのような目的があったとしても、正当化されるものではない。ES細胞は医薬品開発の毒性試験などにも用いられるが、これらの非人道的研究が安易に認められれば、大切な命がモノ同様に扱われ、商品化され、伝統的で健全な、温かく穏やかな生命観が失われて、今日社会に蔓延する〈生命軽視の風潮〉をいっそう進めることになる。
 米国ブッシュ大統領は本年8月、受精卵からES細胞を作ることについて「死にそうな人がいたとしても実験に使うことは許されないのと同じ」と演説して、この作製に対する公費支出の禁止を言明した。そのほか多くの先進諸国も倫理上の深刻な問題を認めて、これを容認していない。大本が8月、15歳以上3030人の市民を対象に実施した街頭アンケートによると、2416人、8割もの市民が「受精した時にすでに命は始まっている」と答え、受精卵破壊が国民の心情に反するものであることを示し、また2188人、7割以上が「日本でES細胞研究が始まることを知らない」と答えており、国が国民に対する〈説明責任〉を果たしていないことも明らかとなっている。にもかかわらず今回、京都大学再生医科学研究所の倫理委員会が同研究を承認したことは極めて拙速であり、社会的問題の本質を軽視していたと言わざるをえない。文部科学大臣におかれては、目先の国際的営利競争に判断を歪めず、生命の尊厳が守られるよう、慎重に審議し直すよう指導されることを要望する。

以上の理由から、本教団としては、京都大学再生医科学研究所による「ヒトES細胞作製計画」を承認されないよう強く要望するものである。

以上

大本の近年の主張〜声明・見解

《最新》
脳死・臓器移植
ヒト胚・ES細胞研究
遺伝子組み換え作物
その他
日本語ホームページへ戻る
Ĉiuj rajtoj rezervitaj de OOMOTO.
©2010 OOMOTO. All rights reserved.