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平成15年12月19日 イラク自衛隊派遣についてのコメント 大本総長 廣瀬静水 このたびのイラク自衛隊派遣は、これまでの国連平和維持活動(PKO)に積極的に参加し、平和協力の道をすすめてきたこととは、全く状況を異にしている。 現今のイラクは、テロやゲリラ攻撃の激しさが増し、国連のアナン事務総長も、イラクの治安は「短・中期的に改善する見通しはなく、いっそう悪化する恐れがある」(12月11日)と報告している。このような戦争状態にあるイラクへの自衛隊派遣は、武力をもって武力に応じる暴力や報復の悪循環をさらに激化し、世界を泥沼化させる懸念を憂慮するものである。 われわれは、日本国憲法第9条の精神により、真の恒久平和実現のため、戦争や暴力の連鎖を断ち切り、正義と世界法にもとづく新しい世界秩序、すなわち世界連邦的平和の構築に各国が叡智を結集すべきであると考える。さらに、平和をゆるぎなきものとするため、宗教と文化の多様性を認め、世界の諸宗教による精神的、倫理的、道義的連帯を強化し、国連における対話と平和的解決の促進を切に願うものである。 イラク復興については、国連を中心とする国際協調による人道復興支援活動に日本は積極的に貢献することを期待するものである。 |