《抗議声明》死刑執行に抗議します法務大臣 野沢太三殿 私たちは、このたび法務省が、大阪拘置所で宅間守さんに、福岡拘置所で嶋崎末男さんに死刑を執行したことに対し、強く抗議します。 大本教祖出口王仁三郎は、死刑廃止を主張し、「死刑を廃止することは至極結構なことである。元来、刑法の目的は遷善悔悟にあるので、復讐的であってはならない。殺してしまっては改善の余地がなくなるものではないか。人を殺したから殺してしまうというのは、復讐的で愛善の精神に背反するもので、実によろしくない」と述べています。 大本では「神より見れば一人の生命も大地より重しとなしたもう」と説かれています。人間は「霊魂」と「肉体」から成り、その両者とも大宇宙(大自然)の造物主(神)の分霊、分体として賦与された「神の子、神の宮」であり、各人の肉体には、清い霊性(神性)をもった固有の霊魂が宿っているとされます。よって人間一人ひとりは、大宇宙に一人しかいないかけがえのない存在であり、その一人ひとりの肉体もまた同様にかけがえのないものとされています。 大本ではさらに、一人ひとりの生命は、この世の一生だけで終わるのではなく、死後その肉体は滅んでも、各自の霊魂は消滅せず、永遠に生き続けるものとされています。そして、この世における人生の目的とは、自身の霊性を磨き高めつつ、社会の発展、公共の福祉のために奉仕することであるとされています。 自殺・他殺は、神に対する重き罪悪であり、この世に生を受けてから天寿を全うするまで、善徳を積み、神に代わって天地経綸のご用をなすべき尊い使命を与えられていると教えられています。 大本における死刑廃止の理念は、霊魂の永遠不滅観にたって、現世における遷善悔悟の霊魂的救済こそ、神の慈愛と赦しのもとに、万人が救われるという人類愛善の思想に基づくものであります。 ここに、私たちは、死刑廃止を強く主張するものであり、法務大臣に対し死刑の停止を強く要望致します。 2004年9月14日
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