「臓器移植法改正に対する要望」を送付
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2月15日、自民党の「脳死・生命理倫理及び臓器移植調査会」(佐藤泰三会長)が、15歳未満の脳死での臓器提供を可能にする臓器移植法改正案を今国会に提出する方針で合意したとの報道(同日付「読売新聞」夕刊)があり、大本本部はこの報道を受け、翌16日、「臓器移植法改正に対する要望」を同調査会の会長および顧問・委員宛に送信した。 |
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平成17年2月16日 自民党「脳死・生命倫理及び臓器移植調査会」 会長 佐藤 泰三 様 顧問・委員各位 〒621−8686 京都府亀岡市荒塚町内丸1番地 宗教法人 大 本 代表役員 島本 邦彦 臓器移植法改正に対する要望「脳死」は大人であれ子供であれ、人の「死」ではない。貴調査会が15日、臓器移植法(「臓器移植に関する法律」平成9年法律第104号)について、脳死での臓器提供を、本人が生前に拒否していない限り、年齢を問わず家族の同意で可能とする内容の改正案を、今国会に提出する方針でほぼ合意したと報道された。 同法が平成9年10月、「臓器提供を希望するものに限って脳死を人の死とする」との条件のもとに成立したのは、「脳死を人の死とするか否か」について国会で意見が分かれたからにほかならない。しかし、このたびの報道が事実であれば、同法の主旨が曲げられ、一律に「脳死を人の死」とみなしたことになる。これは脳死臨調答申(平成4年1月)を含めた同法成立までの論議の過程、今日の世論動向、多数の国民の意見と感情を全く無視した、暴挙であると言わざるをえない。 同法が施行されてから今日までの7年余、数千万枚のドナーカードが配布されたにもかかわらず、脳死からの臓器移植が30例余しか行われていない事実は、決して同法に不備があるからではない。その背景には、脳死・臓器移植が日本人の伝統的死生観にそぐわないこと、また従来の医療とは異なり、死にゆく人に見切りをつけて臓器を摘出し、他の人に移植するという、極めて倫理的問題性の高い医療であることに、多くの国民が気づきはじめている結果でもある。 大本教団は同法施行後の平成11年5月から1年間、脳死・臓器移植に反対する署名運動を全国的に展開し、翌年11月16日、87万1571人の署名を津島雄二厚生大臣(当時)に提出し、国民の多くが「脳死を人の死」とすることに反対していることを訴えた。 「脳死」は大人であれ子供であれ、人の「死」ではない。これを死とみなすことは、生命軽視の風潮を助長し、倫理観の崩壊、人心の荒廃をもたらし、わが国の将来に禍根を残すものである。貴調査会が脳死・臓器移植問題の本質に目を向け、賢明で慎重な審議を行われんことを、強く要望するものである。 以 上 |