駐日インド大使殿
人類愛善会 会長廣瀬静水
貴国の核実験に対する抗議の声明書送付について
人類愛善会は、人類は「本来兄弟同胞であり、一心同体である」との理念にもとづき「人種、国家、宗教等あらゆる障壁を超越して、世界平和の理想実現を期する」文化・思想団体であります。
この度の、貴国の核実験の強行に関しましては、人類の悲願であり、また私どもの日頃からの念願であります、恒久平和世界実現への大きな期待を裏切るものであり、別紙の通り断固抗議するものであります。
どうぞこの後は、全人類の期待を裏切ることのないよう、本国政府に働きかけ、一日も早く、お互いが殺し合い傷つけあう戦争を前提とした、核実験が繰り返されないよう、心からお願い申し上げます。
国際世論の強い反対を無視して貴国は相次ぐ地下核実験を強行しました。世界唯一の被爆国日本の中で、反対運動の最先端に立って国際世論を起こし、核廃絶を求め続けている本会は、この度の貴国の行為に対し、衷心から遺憾の意を表し強く抗議致します。
本会の抗議は、核の実験・製造・使用は、神仏のみ心に背き、地球を汚染しひいては人類を破滅に陥れる動因となることが明らかだからであります。
貴国の相次ぐ地下核実験は、国際的に高まりつつある核軍縮に向けての動きを停滞させるのみならず、包括的核実験禁止条約〈CTBT〉を危機にさらすものであり、再び核軍拡競争を激化させる契機となりかねず、まことに遺憾な事と言わざるを得ません。
核保有国は、核不拡散条約〈NPT〉で定められている核軍縮に誠実に努力する義務を果たしていないとの貴国の主張は理解できます。しかし、核兵器は絶対悪であり、人類と共存することはできません。いかなる理由があろうと、貴国の今回の核実験は絶対に容認できず、強く抗議するものです。
貴国は、独立の父マハトマ・ガンジー翁の「非暴力主義」に立脚して、核兵器の開発を中止し、地球上から核兵器を廃絶し、世界恒久平和を実現するために先導的な役割を果たされるよう要請致します。
1998年5月25日
京都府亀岡市 人類愛善会
(廣瀬静水署名)