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〈付記〉「大本教主」について


 「大本教主」については、『大本教法』(大本における最も重要な規範)に「大本は、神定により教主が二大教祖の道統を継承し、神意を受けて救いの神業を遂行されるものであることを信奉する。」として、大本の教えにもとづく、開教以来の教主観が示されている。
 大本教主に関する教示は、大本教典の中に非常に多い。
 例えば、『大本神諭』(開祖の筆先)には「世継ぎ」として、

「変性男子(へんじょうなんし)(出口なお開祖のこと)の後(あと)の御世継(およつぎ)は、明治二十五年に、初発(しょっぱつ)に出口直の筆先に一度かかした事は違いは致さん、何事も出口直の後の二代の御用(ごよう)を勤めさすのは、末子(ばっし)のお澄(すみ)(出口すみこ二代教主)が定めて在(あ)るなり、三代の御用いたすのが、出口澄の総領(そうりょう)の直霊(なおひ)(出口直日三代教主)に渡る経綸(しぐみ)に定まりて在るぞよ。
(こ)の三代の直霊(なおひ)が、世の元の水晶の胤(たね)であるぞよ。綾部の大本の御用継(ごようつぎ)は、末代(まつだい)肉体が婦女(おんな)であるぞよ。」

(明治四十三年旧四月十八日)

「綾部の大本は、末代変性男子(へんじょうなんし)の御魂(みたま)の出口直の霊系(ちすじ)で無いと、世が続いては行かんぞよ。肉体が女で、御魂(みたま)が国常立尊(くにとこたちのみこと)の御魂(みたま)であるぞよ。代々続く女の御世継(ごよつぎ)であるぞよ。此(こ)の事は大事の事であるから、念を入れて書いておくぞよ。」

(明治四十三年旧九月十日)

「出口は世の元、尊い地王(なお)であるぞよ。出口直が初発(しょっぱつ)の教主、海潮(かいちょう)(出口王仁三郎聖師)が坤(ひつじさる)の金神(こんじん)、澄子(すみこ)が禁闕金乃大神(きんかつかねのおおかみ)、三代の御世継(ごよつぎ)が出口直霊(なおひ)……………。
綾部の大本は、末代(まつだい)肉体が女の御用継(ごよつぎ)であるぞよ。出口直の手で国常立尊(くにとこたちのみこと)が書きおくぞよ。末代(まつだい)の事。」

(明治四十三年旧九月二十八日)

などと示されている。

 そのほか、反教団活動者が軽視した出口直日三代教主の“ご神格・ご使命”については、『大本神諭』や『霊界物語』(出口王仁三郎著)の中に、「水晶の種」「天地和合の御役」「神代を築く御役」「木の花咲耶姫の身魂」「伊都能売(いづのめ)の身魂」「天津神の嫡流(ちゃくりゅう)の身魂」「大本直日大神の身魂」「観世音最勝妙如来の肉宮」「木の花姫の肉宮」「日の出神の身魂」など、大本神業上、極めて重要な存在として数多く示されている。したがって、このことからも、反教団活動者による行動が、大本の教えから大きく逸脱したものであることが理解できる。
 ちなみに『霊界物語』(第14巻第14章「一途川」・第15章「丸木橋」)の中に、「二十世紀」の時代、開祖・聖師・二代教主・三代教主が地上で進める大本のみろく神業が、教祖の系統(親族)の人によって妨げられることが予見されている個所もある。

 なお、四代以降の教主(世継ぎ)についての大本教典中の記述はなく、その時の教主が、三代から四代へ、四代から五代へと、世継ぎにもっともふさわしい方を、神さまのご摂理のもとに代々立てられる定めである。
 また、大本における道統の継承(教主の就任)に際しては、開教以来、「火継ぎの神事(注)」が厳粛に行われている。


(注)「火継ぎの神事」について
 大本では、神定によって二大教祖の道統を継承される次代教主が、道統継承の際の最重要秘儀として「火(霊)継ぎの神事」を行う。
 火継ぎの神事とは月山不二(綾部梅松苑の神体山・本宮山にある最高至聖所)で採火したご神火を、教主ご昇天の際のご神霊前の灯としてささげ、そのご神灯を消えずの火としてお守りし、ご本葬、ご埋葬祭にお供えしたあと、そのご神火によって調膳された、火継ぎの神事の本膳を次代教主が箸をつけ、お召し上がりになるもの。


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