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report,09 2011 6/27

昨年夏のゲル贈呈家族を再訪


モンゴル児童支援訪問団より贈呈されたゲルに住む家族を訪問
モンゴル児童支援訪問団より贈呈されたゲルに住む家族を訪問


6年前の2005年に、教主さまのお声がかりで始められた大本直心会・青松会・青年部共催の「モンゴル児童支援活動」は、ウランバートルで印刷した1万冊の贈呈用学習ノートがこの6月で払底して、8月には新たな装いのノートが出来上がる予定です。

この学習ノートは、北京で作製されたボールペンとともに、これまでモンゴル国内各地の小学校やウランバートル市内の孤児院、職業訓練所、少年刑務所、ゴミ集積所地域に住む子供らに贈呈されてきました。

さらに昨年夏には、モンゴル児童支援訪問団「モンゴル・サマーキャンプ2010」の手によって、教主さまから“AZMONDO“とご銘々・ご染筆賜った2脚のゲルが、ウランバートル市内の最貧困層が住むゴミ集積所地域などに立ち上がりました。

このほど8ヶ月ぶりに、ゲルの贈呈を受けたエン・バトゾリグ氏(27歳)から、改めて感謝の声がOMC(大本モンゴル本部)に寄せられたのを機会に、同氏のゲルをトウメン・ウルジー(斗夢)OMC事務局長と共に再訪問することになりました。

ウランバートル市内の最貧困層が住むゴミ集積所地域
ウランバートル市内の最貧困層が住むゴミ集積所地域


訪問したのは、去る6月5日(日)午後4時。4年前からゴミ集積所地域の児童支援ヴォランティア活動を継続している、NGO「アナンドトヤ基金」のアナン・バゼエル代表のご案内をいただき、ゲル集落に到着しました。

当日は、同地域の民生委員的な役割を自主的に行なっている、サルナイ・エンメ(35歳)さんの笑顔に出迎えられました。

毎日ゴミ集積所で働くガン・ツェツェグさん(左)とボランテイアのサルナイ・エンメさん(右)
ボランテイアのサルナイ・エンメさん(左)とアナン・バゼエル代表(右)


話によると、バトゾリグ氏は慢性疾患のため長らく仕事に就く事ができないため、奥さんのガン・ツェツェグ(30歳)さんが毎日、ゴミ集積場で終日働いているそうです。 

ゲルには3人の愛らしい娘さん(7歳・5歳・3歳)がいて、バトゾリグさんが奥さんの代りに子供たちの世話をしていました。

バトゾリグさんの娘さんたち
毎日、3人の娘さんを世話するバトゾリグさん(左から2人目)

バトゾリグさんの娘さんたち
バトゾリグさんの娘さんたち


「ゲルを贈呈いただき、貧しいながらも家族揃って生活できることで、“生きがい”を感じています。子供たちの将来のためにも、夫婦で頑張ります」と、力強く話すバトゾリグ氏の喜びがひしひしと伝わってきました。

地域の世話人として尊敬を集めるエンメさんは、「この若夫婦は、今、本当に頑張って生活しています。昨年、大本・人類愛善会の皆さまのご好意により、援助に値する夫婦に支援の手が差し伸べられて、仲介役となった私も大変に嬉しく思っています。バトゾリグ夫妻の3人の娘さんの将来も、きっと明るいことと信じています」と語ってくれました。

これまで、海外のNGO団体などから、同地区へゲルが数件贈られることはあったようです。しかし、中にはそれを売ってお金に替え、お酒におぼれて家庭崩壊してしまったケースもあったようです。お世話役のエンメさんとしては、そういう最悪の結果につながらなかったことが一番うれしいと、言葉をかみしめるように話していました。

ちなみに昨年、同地区には50所帯が定住していましたが、現在は120所帯にまで膨らみ、成長していく子供たちの教育が大きな課題になっているようです。例えば、10〜13歳の子供たちが、近隣の商店前にたむろして喫煙や飲酒にふけって警察沙汰になる事件も少なからずありました。

そこで今後は、同地域の子供たちがバスケットボールなどに興じながら、家族と共に楽しく過ごせる場所の確保などについて、考え始めているとのことでした。エンメさんのゲル集落での役割が、年ごとに重くなっていることが強く感じられました。

3時間ほどの訪問を終え、私たちは再び車で帰路に着つきました。途中、連日の降雨で濁った小川で無邪気に遊ぶ、ゲル集落の幼い子供たちの姿が目に入りました。すると、隣に座っていたバエゼル氏が、「あの濁った水を汲んで、飲料水として利用する家庭もあるんです…」とつぶやきました。

濁った小川で無邪気に遊ぶゲル集落の幼いこども
濁った小川で無邪気に遊ぶゲル集落の幼いこども


嘆きとも悲しみともいえないそのつぶやきが、今でも忘れられません。

大本モンゴル本部事務局報